AWSのAmazon Lightsailの特徴や料金など|WordPressのサイト構築ガイド
月額料金が3.5USドルから利用可能でWordPressのインストールも簡単なレンタルサーバー、AWS-Amazon Lightsailの特徴や料金、主な機能について紹介します。
Amazon Lightsailの主な特徴
月額3.5UDドルからAWS環境でウェブサイトを構築できる
ウェブサイトの管理業務に携わっている人なら、もはや業界標準ともいえる存在のAWSは無視できない存在。当サイトの他ページで紹介しているレンタルサーバーとは趣の異なる部分はあるものの、月額3.5UDドルから利用できて、WordPressのウェブサイト構築も簡単な点もあり、用途によっては候補に加えてもいいでしょう。
なお、月額3.5UDドルのスペックについては下の表にまとめています。
インスタンスで簡単設定、root権限も使える
AWSの製品ラインナップの中で、Lightsailは仮想プライベートサーバーという位置づけ。文字通りVSPサーバーとして利用できるのですが、OSやPHP、WordPressといったアプリケーションはインスタンスを作成・管理するコントロールパネルを使うことで、専門知識がなくても簡単にインストールすることができます。
一方、root権限が付与されSSH接続もできるため、用途に合わせたカスタマイズが可能。マネージドサーバーの手軽さと専用サーバーの自由度、両方を兼ね備えているともいえます。
冗長性や拡張性という点こそAWSの強み
Lightsailだけを見ても月額3.5UDドルからスタートしてスペックをランクアップさせるのも簡単。データベースやストレージを追加するのもコントロールパネルで操作できます。
また、サーバー管理のスキルがあれば、管理者として様々なカスタマイズが可能であり、冗長性や拡張性という点こそAWSの大きな強み。AWSの多様性を十分に使いこなすためにはやはり専門スキルが必要とはなりますが、先行きはEC2の利用も視野に入れてLightsailを使ってみるのもいいでしょう。
Amazon Lightsail の要チェック機能
Amazon Lightsailの主な機能は以下の通りです。
ストレージの容量や転送量目安は契約プランによって異なり、一番安価なプランのスペックを掲載していますが、他はプランによる違いはありません。
容量(SSD) | 20GB |
---|---|
データベース(MySQL) | – |
転送量目安 | 1TB/月 ※超過分は課金対象 |
独自SSL | 標準搭載(Let’s Encrypt) |
WordPress簡単インストール | 標準搭載 |
WordPress簡単移行 | – |
マルチドメイン | 可 |
サブドメイン | 可 |
権限別複数アカウント作成 | 可 |
Amazon Lightsail の利用料金
Amazon Lightsailの7つのプランの中で一番高額なのは160UDドル。ここでは安価な順に3つのプランについて、料金とスペックを下の表にまとめてみました。
それぞれ、月あたりの転送量上限を超えるとその分は従量制で課金されるので注意が必要ですが、3.5USドルのプランでも1TBなので、早々心配することもないでしょう。
なお、初期費用は無料で、1ヶ月無料となるトライアルは3.5USドルプランのスペックで利用することになります。
月額料金 | 3.5USドル | 5USドル | 10USドル |
---|---|---|---|
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB |
vCPU | 1コア | 1コア | 1コア |
ストレージ | 20GB | 40GB | 60GB |
転送量 | 1TB | 2TB | 2TB |
Amazon LightsailのWordPress簡単インストールとは
WordPressは単体とMultisiteの2種類が選べる
Amazon Lightsailのインスタンス作成では単体のWordPressとWordPress Multisiteの2種類をインストールすることが可能。これはMitnamiとAutomatticによるもので、数分レベルでWordPressの基本セットアップができます。
試しにWordPress5.1.1-2をインストールしてみたところ、9つのプラグインが同時にインスト-ルされました。
簡単インストールしたWordPressをどう使う?
Amazon Lightsailのインスタンスで作ったWordPressのウェブサイトは、開発環境や小規模サイトなら十分といえそうです。
一方、WordPressの高速化をセールスポイントとするレンタルサーバーと比較した時、サーバー側で対処する設定などは、Lightsailの自分で行わなくてはなりません。インスタンスで簡単インストールしたWordPressは、テーマの選択やAMP対応などプラグインでできることは他サーバーと同様ですが、サーバー設定に依存する部分は専門スキルがないと使いこなせないと思います。